クラウド会計ソフトfreeeといえば、中小企業にとってはかなり使いやすい人気の会計ソフトですが…そのfreeeが2020年から大幅にサービスを変更するということで、SNSでも炎上しています!
今日は、会計ソフトfreeeの料金値上げについて、プラン別の料金変更や機能の変更をまとめてお伝えしたいと思います!
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freeeが料金を10倍値上げでSNSで炎上…!
freeeといえば、数ある会計ソフトのなかでもトップクラス。
以前からfreeeについてIPOが噂されていましたが、2019年12月17日に上場することが発表されました。
しかし、freeeについて懸念されているのは、かなりの赤字企業であること。
feeeはかなり先行投資をしており、赤字がすごいんです。
フリー上場はいいけど、累積赤字これだけ背負って上場っていうのは正直どうなのかなぁと。今まで黒字無しで累積赤字100億かぁ。
— イグニス,CISA,PCIP,PCIDSS ISA (@algernonroom) November 7, 2019
そして、この赤字上場が影響して、freeeの料金が大幅に変更されることになり、SNSでも驚きの声と怒り?の声が上がっています…!
freeeの今回のプラン改定は、ライトユーザーの使用率等を見れば合理的だがヘビーユーザーを敵に回すという意味では非合理かなと。
サイゼリヤでイカの墨入りスパゲティ無くしたら暴動起きるだろ。そんなもんだよ。
— KBにゃす@新しい技術身につけ中 (@kabanyasu) December 9, 2019
今回のfreeeの料金値上げがかなり影響の大きいものであることがわかります。
格安で赤字覚悟でばら撒いて顧客囲ったあとに値上げって手法、他だとアマゾンがやるよなと思うけど、アマゾンですら値上げ幅がもうちょいマイルドだし、コンテンツも拡充傾向にあるから納得感はある。
そもそも法人は長期利用を念頭に置いてると思うからスイッチングコストが段違いなんだよな。— もうり (@mourinista07) December 9, 2019
freeeの料金の値上げ幅が、アマゾンや他の会社と比べてもちょっとヤバイ!という声が続出しています。
ここからは、早速、freeeの料金の値上げやプランごとのサービス内容の変更について詳しく見ていきたいと思います。
【freee個人事業主向けプラン】料金&サービス内容の変更
freeeの個人事業主向けプランの料金は、2020年5月より、このように値上げされることが決定しています。↓↓

プレミアムプランでは変更はありませんが、スターターとスタンダードプランでは、料金が値上げされていますね。
freeeの個人事業主向けのプランの変更は、こちらの料金の変更のみとされています。
【freee法人プラン】ベーシックプランがヤバイ!実質10倍値上げ?
SNSで料金を実質10倍値上げ?と問題となっているのが、こちらのfreeeの法人向けプラン。
freeeの法人向けの料金プランはこのようになっています。
freeeの法人向けプランでは、10倍値上げ?と問題になっていますが、実は、プランの料金に変更はありません。
では、いったい10倍値上げとはどういうことかと言うと、、、
ベーシックプランで使えていたプランが、今後はプロフェッショナルプランでしか使えなくなり、年間47,700円のベーシックプランを利用していた人が同じ機能を利用し続けるためには、
年間477,600円のプロフェッショナルプランを利用しなければならない
このことがfreeeユーザーのなかでは大問題!となっています。
会計freeeの配賦機能、自動消し込みがプロフェッショナルに行ってしまうのか…。
料金差が許容範囲内ならまだしも10倍ですよ。。freeeさんプロフェッショナルの料金知ってるのかな?
今まで使って運用してた人にいきなり10倍払えってよく言えるなぁ。
マジでどうしよう。#freee— 山中恭平@会計で経営をおもしろくする系税理士 (@follow_yamanaka) December 9, 2019
freeeの機能のなかでも、
- 配賦機能
- 自動消し込み機能
がプロフェッショナルプランでしか使えなくなり、10倍の料金差がヤバイ!と問題になっていますね。
ここからは、ベーシックプランで今まで使えていた機能について見ていきたいと思います!
【freee法人プラン】ベーシックプランでできなくなることは?
freeeベーシックプランでできなくなること①配賦機能の制限
会計ソフトfeeeでは、配賦機能のうち、この3つの機能が制限されることになります。
- 配賦仕訳の作成
- 配賦基準の設定
- 配賦ルールの設定
この会計処理で大きく影響を受けるのは、部門別会計を行なっている企業で、特にNPO法人では部門別会計を行う必要があるため、影響を受けざるを得ません。
ただし、これについては、freeeが2019年1月17日より提携している『Nport』を利用することで、決算時に部門振替を行うことができます!
Nportを利用する場合、freeeの会計データでは部門振替前の数字がが残ることになるため、注意が必要です。
freeeベーシックプランでできなくなること②自動消し込み機能
freeeの特徴は何と言っても、仕訳の自動化。
仕訳の処理を会計上に記入する必要がないため、会計の細かい知識がなくても大丈夫!というのが、freeeの強みとして注目されていました!
この仕分けの自動化のなかでも特に便利だったのが、自動消し込み機能。
freeeのベーシックプランでは、未決済の入金取引を消し込むように自動登録することができていましたが、これができなくなります。
freeeベーシックプランでできなくなること③権限のカスタム機能
freeeでは、「管理者」「一般」「取引登録のみ」「閲覧のみ」という権限が設定されており、ベーシックプランでは、権限のカスタマイズをすることができていました。
例えば、
「取引の登録はできるが、請求書の発行はできない」
など、社内の部門ごとに権限を分けることができていたんですね。
このカスタムができなくなることにより、社内の業務フローの見直しを迫られることになります。
freeeベーシックプランでできなくなること④機能一覧
以上の点が、freeeのベーシックプランに大きく影響することですが、これ以外にも一覧でまとめると、このような機能の制限があります。
・消し込みに関する自動登録ルールの作成
・年齢表
・試算表- 全部門比較エクスポート(csv)
・仕訳帳・月次推移・試算表・総勘定元帳- 未承認仕訳の集計
・仕訳帳・月次推移・試算表・総勘定元帳- 配賦仕訳の集計
・仮締め
・配賦仕訳の作成
・カスタム権限
・グループ管理
・仕訳承認
・配賦基準の設定
・配賦ルールの設定
・ジャパンネット銀行 ワンタイム口座
freeeが料金を実質10倍値上げ!?プラン別料金&機能変更まとめ
今日は会計ソフトfreeeの料金が実質10倍値上げ?というSNSの声をもとに、改定されるポイントを見てみました。
freeeを部材とした業務フロー導入コンサルは結構厳しくなりそうですね。会社にとってのランニングコストが10倍になると買える層が絞られてくる。スポットの50万とランニングの50万は意味が違いすぎる。
— 税理士乙(米津良治) (@zeiri4z) December 9, 2019
freeeはかなりかゆいところまで手がとどく使いやすい会計ソフトでしたので、この変更に対する反感はやむを得ないというところでしょうか…。